作ったゲームの公開先と広告収入|unityroom・Poki・itch.io比較

作ったゲームの公開先は4種類に分かれます。GitHub Pagesのような自分のサイトと、unityroomやふりーむなどの国内投稿サイトです。さらにPokiやCrazyGamesといった海外のゲームポータル、itch.ioやSteamなどの販売ストアがあります。広告収入を得られるかどうかは公開先ごとに大きく違い、国内の投稿サイトの多くは開発者が直接収益化できません。
この記事では主な公開先11か所の費用・収益化の可否・分配率・条件を比較表にまとめました。AdSense H5 Games Adsを使って自分のサイトで広告収入を得る方法や、海外ポータルの独占条件など、日本語の情報が少ない部分も扱います。
分配率や規約は2026年10月時点で各社の公式ページを確認した内容です。変更されることがあるので、公開する前に最新の情報を確認してください。
この記事の目次
作ったゲームの公開先は4種類
公開先は、誰がプレイヤーを集めるか、誰が広告を出すかで4つに分けられます。
自分のサイト
GitHub Pagesやレンタルサーバーに置く方法です。広告を自分で付けられますが、プレイヤーも自分で集めます。
国内の投稿サイト
unityroom・ふりーむ・PLiCyなどです。日本語の感想が集まりやすい一方、開発者が直接収益化できる仕組みは限られます。
海外のゲームポータル
Poki・CrazyGames・GameDistributionなどです。ポータルが広告を出し、収益を開発者と分けます。
販売ストア
itch.io・Steam・App Store・Google Playです。ゲームそのものやゲーム内のアイテムを売って収益を得ます。
ChatGPTやClaudeで作ったHTML5のゲームなら、ストア以外のどの公開先にも出せます。作り方はChatGPT・Geminiでブラウザゲームを作る方法が参考になるでしょう。

公開先11か所の比較表
主な公開先を、費用と収益化の条件で横並びにしました。分配率は開発者が受け取る割合や、運営が差し引く割合を示しています。
| 公開先 | 費用 | 開発者の収益化 | 分配・手数料 | 主な条件 |
|---|---|---|---|---|
| GitHub Pages | 無料 | 規約の範囲で可 | なし | サイトは1GBまで。商用のオンラインビジネスには使えない |
| AdSense H5 Games Ads | 無料 | 可(広告) | Googleの取り分を引いた額を受け取る | AdSenseの承認と別途の申し込みが必要 |
| unityroom | 無料 | 不可(運営が認めたものを除く) | なし | UnityとGodotの書き出し作品が中心 |
| ふりーむ | 無料 | 不可 | なし | ゲーム内の商業広告は禁止 |
| PLiCy | 無料 | Ad-Virtuaのゲーム内広告のみ | Ad-Virtuaの条件による | Ad-Virtuaは発表時点でUnityのみ対応 |
| itch.io | 無料 | 可(販売・投げ銭) | 開発者が0〜100%で設定(初期値10%) | 素材の販売はAI使用の申告が必須 |
| Poki | 無料 | 可(広告) | Poki経由は50/50、自分で集めた分は100% | 審査制、Webポータルでの独占、SDK必須 |
| CrazyGames | 無料 | 可(広告・課金) | 固定の率は公開されていない | 英語対応、PEGI-12相当、本公開にはSDK必須 |
| GameDistribution | 無料 | 可(広告・課金) | 純収益の33%を受け取る | 支払いは100ユーロから |
| Steam | 1作品100ドル | 可(販売) | 手数料30% | 審査あり、AI使用の開示が必須 |
| スマホ(App Store・Google Play) | Apple年99ドル、Google初回25ドル | 可(広告・課金) | 課金は条件により15%前後から | 審査あり、AI機能には追加の要件 |
AIで作ったゲームかどうかで扱いを変える規約は、itch.ioとSteam、スマホのストア以外では見当たりませんでした。ただし生成AIに触れていない規約でも、他人の権利を侵害する素材は当然禁止されています。
自分のサイトで公開して広告を付ける
自分のサイトに置く方法は、広告収入を一番自由に設計できます。その代わり、プレイヤーを集める手段も自分で考えなければなりません。
GitHub Pagesで公開する
GitHub Pagesは、GitHubのリポジトリに置いたHTMLファイルをそのままWebサイトとして公開できる無料のサービスです。HTML5のゲームならファイルを上げるだけで遊べる状態になり、作った直後に友人に遊んでもらう用途に向いています。
公開できるサイトの大きさは1GBまでで、転送量には月100GBの目安があります。GitHubの規約では、オンラインビジネスやECサイトを動かすための無料ホスティングとして使うことは禁止です。広告収入を主な目的にするなら、独自ドメインを用意して、レンタルサーバーなど商用利用を認めるサービスに置くのが安全です。
AdSense H5 Games Adsの条件
AdSense H5 Games Adsは、HTML5ゲームの中に広告を出すためのGoogleの仕組みです。ゲームの区切りで全画面に出すインタースティシャル広告と、プレイヤーが自分で選んで見るリワード広告の2種類を使えます。ゲームにはAd Placement APIの命令を組み込みます。
使うには承認済みのAdSenseアカウントが必要です。そのうえで専用の申し込みフォームから申請し、Googleの承認を受けます。公式の案内では、承認は保証されていないと明記されています。
受け取る額は、Googleの取り分を差し引いた後の見積もり収益として管理画面で確認する形です。広告の単価はプレイヤーの国やジャンル、時期で大きく変わるため、遊ばれた回数から収入を事前に計算することはできません。
広告を出してよい場面
H5 Games Adsには、広告を出してよい場面の決まりがあります。ステージとステージの間のように、ゲームが自然に区切れるところで出すのが基本です。次のような出し方は認められていません。
- ゲームを起動する前など、アプリの通常の動作と見分けにくいところ
- 全画面広告を閉じた直後に、続けて全画面広告を出す
- プレイヤーが操作するたびに出す
- 操作が続いているプレイ中に割り込む
リワード広告は、プレイヤーが見るかどうかを選べる形にします。「もう1回挑戦できる」「コインが2倍になる」といった報酬と組み合わせると、遊びの流れを止めずに収益につなげやすくなります。

プレイヤーの集め方
自分のサイトは、置いただけでは検索にもほとんど出てきません。入り口は複数用意しておく必要があります。開発中の様子をSNSに短い動画で出す、遊び方を紹介する記事を書く、ゲームジャムの作品ページからリンクを張るといった方法です。1回のプレイが短く、スマホのブラウザでも遊べる作りにしておくと、SNSから来た人がそのまま遊んでくれやすくなります。素材の見た目をそろえる方法はゲーム素材をAIで作る方法にまとめました。
国内の投稿サイト(unityroom・ふりーむ・PLiCy)
国内の投稿サイトは日本語のコメントが付きやすく、最初の作品で反応を見るのに向いています。ただし広告収入を目的にするなら、どのサイトも制約が大きい点を知っておく必要があります。
unityroom
unityroomは、Unityで作ったWebGLのゲームを中心に投稿できるサイトです。2026年にはGodot Engineで作ったゲームにも対応しました。ゲームジャム「Unity1週間ゲームジャム」の会場としても知られています。
利用規約の第5条では、運営が認めたものを除いて、宣伝や広告などの営利目的の行為を禁止しています。ゲームに独自の広告を入れて稼ぐことはできません。一方で、unityroomのゲームを遊ぶ実況動画は、ゲームプレイのポリシーの範囲で収益化が認められています。
ふりーむ
ふりーむは、無料で遊べるゲームを集めた歴史の長い国内の投稿サイトです。ダウンロード型とブラウザ型の両方を扱っています。
コンテンツガイドラインでは、アフィリエイトなどの商業広告を入れたゲームや、広告へ飛ばすゲームを掲載しないと定めています。サイトに出ている広告の収益が作者に分配される仕組みもありません。ふりーむは名前を知ってもらう場と考え、収益は別の公開先で得る形になります。
PLiCy
PLiCyは、RPGツクールやティラノスクリプト、Unityなどで作ったゲームをブラウザやスマホで遊べる形にして配信するサイトです。対応しているツールの多さが特長です。
2024年11月28日から、PLiCyで許可される広告はAd-Virtuaのゲーム内広告だけになりました。Ad-Virtuaを組み込めば、開発者も広告収益を受け取れます。発表時点でAd-Virtuaが対応していたのはUnityのみなので、ほかのツールで作った作品は対応状況を確認してください。
補足
国内の投稿サイトは収益化には向きませんが、感想や実況を通じて作品が広がるきっかけになります。ファンを作ってから有料版をSteamで出す流れも考えられます。
海外のゲームポータル(Poki・CrazyGames・GameDistribution)
海外のポータルは世界中から毎日多くのプレイヤーが集まる場所です。ポータル側が広告を出し、その収益を開発者と分ける仕組みになっています。日本語の情報が少ないので、条件を詳しく見ていきます。
Poki
Pokiは、人の手による審査を通ったゲームだけを載せるポータルです。申し込んだ後、プレイテストやプレイヤーとの相性の確認などを経て公開されます。
収益の分け方は、プレイヤーがどこから来たかで変わります。Poki.comやPokiの宣伝から来たプレイヤーの分は50/50です。ブックマークや検索、SNSや自分のコミュニティから直接来たプレイヤーの分は、100%が開発者のものになります。
条件は、Web上での独占です。ほかのWebポータルやまとめサイトには同じゲームを出せません。Steamやアプリストア、家庭用ゲーム機での配信は自由とされています。PokiのSDKの組み込みも必要です。
CrazyGames
CrazyGamesは独占を求めないポータルです。公開は段階的に進み、最初のBasic Launchでは広告を出さずにプレイヤーの反応を測ります。数字がよければFull Launchに進み、広告による収益化とトップページなどでの露出が始まります。
条件は次の3つです。英語に対応していること、PEGI-12の基準に沿った内容であること、そしてオリジナルの作品であることです。既存のゲームのまねや、買った素材を並べただけの作品は認められません。Full Launchで収益を得るにはCrazyGamesのSDKが必要です。
分配率は公式のFAQでは示されておらず、ゲームの成績や広告の需要で変わるとされています。支払いは残高が100ユーロに達した月に行われ、届かない月は翌月に繰り越されます。
GameDistribution
GameDistributionは、登録したゲームを提携する多くのWebサイトに配信する仕組みです。開発者向けの契約では、広告とゲーム内課金の純収益のうち33%が開発者に支払われます。
支払いは累計が100ユーロ以上になってからで、前月分のレポートが出てから60日以内に行われます。独占の条件はないので、ほかの公開先と同時に出しても問題ありません。ただしほかで公開している版と内容をそろえる決まりがあります。
ポイント
Pokiの独占条件は、CrazyGamesやGameDistributionとの同時公開と両立しません。どのポータルに出すかは、最初に決めておく必要があります。

itch.io
itch.ioは、インディーゲームを無料で公開したり販売したりできる海外のストアです。HTML5のゲームはブラウザでそのまま遊べる形で公開できます。審査はなく、登録した日から公開できます。
収益化の方法は、有料販売と「好きな額を払う」投げ銭の2つです。売上の何%をitch.ioに渡すかを開発者が0〜100%で決められ、初期値は10%です。広告で稼ぐ仕組みはありませんが、無料で公開して投げ銭を受け付ける使い方ができます。
2024年11月から、ゲーム素材を販売する人は生成AIを使ったかどうかの申告が必須になりました。ゲームの作者も正確なタグ付けを求められていますが、素材ほど厳しくは運用されていません。申告すると「AI Generated」のタグが付き、素材を売るのに申告しないとブラウズ一覧に表示されなくなります。
Steamとスマホアプリ
広告より販売で稼ぎたい場合は、Steamやスマホのストアが候補になります。どちらも審査と登録料が必要で、公開までの手間はブラウザの公開先より大きくなります。
Steamは1作品ごとに100ドルの登録料がかかり、売上の30%が手数料です。ゲームの画像や音声、文章に生成AIを使った場合は、Content Surveyでの開示が必要になります。手順はSteamでAI生成ゲームを売る方法で詳しく扱っています。
スマホでは、Appleが年99ドル、Google Playが初回のみ25ドルです。日本のスマホ新法を受けて手数料が変わり、Appleは小規模事業者向けプログラムの対象者で課金の15%が基本になりました。Google Playも2026年9月30日から日本で、年間収益の最初の100万ドルまでサービス手数料10%とする新体系を適用しています。Google Playの決済を使う場合は、これに請求手数料5%が加わります。
2023年11月13日以降に作ったGoogle Playの個人アカウントは、12人以上のテスターが14日間続けて参加するクローズドテストを終えないと公開できません。スマホアプリに広告を入れるなら、アプリ向けのAdMobを使うのが一般的です。
目的別の公開先の選び方
どこに出すかは、何を優先するかで決まります。3つの目的ごとに組み合わせの例を示します。
まず遊んでもらいたい
最初の作品なら、unityroomやふりーむ、PLiCyで公開して感想を集めるのがおすすめです。ゲームジャムに参加すると、締め切りがあるぶん完成まで進めやすく、ほかの参加者にも遊んでもらえます。
ブラウザゲームで広告収入を得たい
海外のプレイヤーに向けて英語版を用意し、PokiかCrazyGamesに申し込むのが近道です。Pokiは独占が条件なので、まずPokiに申し込み、合わなければCrazyGamesとGameDistributionに出すという順番も考えられます。自分のサイトでAdSense H5 Games Adsを使う方法は、SNSなどで自分でプレイヤーを集められる人に向いています。
有料で売りたい
itch.ioで体験版や小さな作品を出して反応を見てから、Steamで本格的に売る流れが無理のない進め方です。収益化の方法を全体で比べたい場合はAIゲームで稼ぐ方法も参考にしてください。
- STEP 1国内サイトで公開感想を集めて改善する
- STEP 2英語版を作る海外ポータルやitch.ioに出す
- STEP 3有料版を出す反応のよい作品をSteamやスマホへ

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よくある質問
unityroomやふりーむで公開したゲームを、Pokiにも出せますか
Pokiは他のWebポータルでの公開を認めていないため、Pokiに出すなら国内の投稿サイトからは取り下げる必要があると考えられます。Pokiに申し込む前に、どの範囲が独占の対象になるかを担当者に確認してください。
AIで作ったゲームでもPokiやCrazyGamesに出せますか
どちらもAI専用の規約は見当たらず、通常のゲームと同じ基準で審査されます。CrazyGamesはオリジナルの作品であることを条件にしているので、既存ゲームのまねにならないよう注意が必要です。権利の考え方はAIで作ったゲームの著作権と規約チェックリストにまとめています。
GitHub PagesにAdSenseの広告を貼ってもよいですか
GitHubの規約は、オンラインビジネスを動かすための無料ホスティングとしての利用を禁じています。広告収入が主な目的になるなら、独自ドメインと商用利用を認めるサーバーを使うほうが安全です。
広告収入はどれくらい見込めますか
広告の単価は、プレイヤーの国やゲームのジャンル、季節で大きく変わります。公式に目安の金額は示されていないので、公開して数字を見ながら判断するしかありません。
海外ポータルの収益はどうやって受け取りますか
CrazyGamesは銀行振込かPayPalで受け取れます。GameDistributionも累計100ユーロからの支払いです。海外からの収益は確定申告で円に換算して申告する必要があるので、入金の記録を残しておきましょう。
まとめ
作ったゲームの公開先は、自分のサイト・国内の投稿サイト・海外のゲームポータル・販売ストアの4種類です。広告収入を得たいなら、AdSense H5 Games Adsを使う自分のサイトか、Poki・CrazyGames・GameDistributionの海外ポータルが候補になります。unityroomやふりーむは直接の収益化には向きませんが、最初の反応を集める場として役に立ちます。
この記事のまとめ
- unityroomとふりーむは開発者が広告で稼ぐ仕組みがなく、PLiCyはAd-Virtuaのみ許可
- AdSense H5 Games AdsはAdSenseの承認と別途の申請が必要
- PokiはPoki経由の収益を50/50で分け、Web上の独占が条件
- CrazyGamesは独占不要で英語対応が条件、GameDistributionは純収益の33%
- 有料で売るならitch.ioで反応を見てからSteamやスマホに広げる










