AIゲームの作り方 約20分で読めます

ChatGPTでゲーム作成する手順【2026年】無料版でブロック崩しを作ってみた

ChatGPTの無料版でも、ブラウザで遊べるゲームは作れます。今回は、プログラミングの知識がない状態から、ブロック崩しを6回の依頼で完成させました。コードは1行も書かず、貼ってもいません。ChatGPTに「ここを直してください」と頼み続けただけです。

この記事では、実際の操作画面を見せながら、依頼のしかたと、うまくいかなかった場面の直し方を順に紹介します。使った6つのプロンプトは、そのままコピーして使える形で載せます。6回分をまとめて1回で頼むためのプロンプトも用意し、実際に試した結果も載せます。

内容は2026年10月時点の記録です。ChatGPTの画面、使えるモデル、利用上限は変わることがあります。無料版の仕様は、記事内で紹介する公式ページで最新の情報を確認してください。

この記事の目次
  1. 01無料版のChatGPTで、どこまでゲームが作れるか
    1. 今回作ったもの
    2. 6回の依頼の全体像
    3. 無料版で確認しておくこと
  2. 021回目:ブロック崩しを頼む。動くが、難しすぎた
    1. 最初のプロンプト
    2. 返事とゲームの開き方
    3. 遊んでみた結果
  3. 032回目:難しさを直す。「少し」ではうまくいかなかった
  4. 043回目:数字ではっきり頼んだら、クリアできた
  5. 054回目:アイテムを足す。今度は簡単になりすぎた
  6. 065回目:見た目を派手にする
  7. 076回目:ステージと効果音で仕上げる
    1. 途中でエラー表示が出た
    2. 完成した版を遊ぶ
  8. 08完成したゲームを遊んでみる
  9. 09うまく頼むための5つのコツと、1回でまとめて頼む完成版プロンプト
    1. コツ1:数字で頼む
    2. コツ2:「ほかの部分は変えないでください」を毎回つける
    3. コツ3:1回の依頼では、テーマを1つに絞る
    4. コツ4:直しすぎたら、別の機能で解決する
    5. コツ5:エラーが出たら、まず待つ
    6. 1回でまとめて頼む完成版プロンプト
    7. 1回で送って試した結果
    8. 遊んでから直す:頼み方の例
    9. 1回で頼んでも、遊んで直す作業は残る
  10. 10無料版で作るときの注意:広告と著作権
    1. 返事の下に広告が出ることがある
    2. 作ったゲームを公開するときの著作権
  11. 11よくある質問
  12. 12まとめ

無料版のChatGPTで、どこまでゲームが作れるか

先に結論を書くと、無料版で、クリアまで遊べるゲームを1本作れました。画面左下には「無料」と出ています。有料プランには切り替えていません。

ChatGPTの最初の画面。左下にアカウント名「ゲームラボ」と「無料」の表示があり、中央に入力欄がある
ChatGPTの最初の画面。左下に「無料」と出ている

今回作ったもの

作ったのは、ブロック崩しです。ボールをパドルで打ち返し、上にあるブロックを全部壊すとクリアになる、昔からあるゲームです。ブロック崩しは一般的なゲームの名前なので、そのまま使っています。

完成したゲームには、次の機能が入っています。

  • パソコンは左右の矢印キー、スマホは画面のタッチで操作できる
  • スコアと残りライフ、今のステージが画面に出る
  • ブロックを壊すとアイテムが落ちてくる(パドル拡大、ボール3つ、ライフ回復)
  • ブロックにつやがあり、壊れると破片が飛び、ボールに光の尾がつく
  • ステージ1から3まであり、進むごとにブロックの並びが変わる
  • 効果音が鳴り、右上のボタンで音のオンとオフを切り替えられる

6回の依頼の全体像

作業の流れを先に表にまとめます。1回の依頼で完成したのではなく、1つずつ足したり直したりして、6回で仕上がりました。

回 頼んだこと 結果 遊んだ感想
1 ブロック崩しを作る 1回で動くゲームができた 難しすぎてクリアできない。見た目も地味
2 「少し」「7割くらい」で難しさを下げる ボールは約70%の速さ、パドルは112から130に まだ難しい。ゲーム性も単調
3 数字で指定して、さらに難しさを下げる ボールはさらに約30%減、パドルは195、ライフは5 ほどよく簡単になり、初めてクリアできた
4 アイテムを3種類足す 幅、×3、+1の3種類が落ちてくる ゲームらしくなったが、簡単になりすぎた
5 見た目を派手にする つや、カプセル、破片、光の尾が入った 派手になったが、カプセルの文字が小さい
6 カプセル拡大、ステージ、効果音 3ステージと効果音つきの完成版 難しさがちょうどよく、完成

作業時間は、画面を撮影しながらで、およそ2時間半でした。遊ぶ時間と待ち時間も含まれています。

無料版で確認しておくこと

無料版の利用上限は、OpenAIの公式ヘルプに説明があります。2026年10月時点で、次のように書かれていました。

  • 日常的なテキストチャットは回数無制限で使える。ただし、不正利用を防ぐための制限はある
  • ファイルのアップロード、画像生成、音声、データ分析などのツールには、それぞれ別の利用上限がある
  • 上限に達すると、ChatGPTから通知される
  • 既定のモデルや利用上限は変更される場合がある
  • 一部の国では、無料プランに広告が表示される場合がある

今回の6回の依頼では、返事のたびに「分析中」「分析済み」という表示が出ていました。公式ヘルプには、データ分析などのツールには、メインのチャットとは別の利用上限が設定される場合があると書かれています。ゲームファイルを作る場面では、この種のツールが使われていたと考えられます。そのため、テキストのやり取りは無制限でも、ゲーム作りでは別の上限に当たる可能性があります。

今回の6回の依頼では、回数制限のメッセージは一度も出ませんでした。ただし、混み具合や使い方によって変わる可能性があります。この記事の結果が、いつでも同じになるとは限りません。

補足

上限の数字や使えるモデルは、公式ヘルプの「ChatGPT 無料版に関するよくある質問」で確認できます。この記事には細かい数字を書いていません。数字は変わることがあるためです。

プロンプトの基本的な型や、公開方法を知りたい方は、先にChatGPT・Geminiでゲームを作る手順を読むと流れがつかめます。この記事では、その説明をくり返さず、実際に作った記録に絞ります。

1回目:ブロック崩しを頼む。動くが、難しすぎた

最初のプロンプト

最初の依頼は、できるだけ短くしました。作りたいゲームの名前と、守ってほしい条件を4つ書いただけです。プログラミングは初心者だと伝え、保存方法と遊び方も教えてもらうようにしています。

ブラウザで遊べる「ブロック崩し」ゲームを作ってください。

・HTMLファイル1つにまとめてください
・パソコンでは左右の矢印キー、スマホでは画面のタッチで操作できるようにしてください
・スコアと残りのライフを画面に表示してください
・私はプログラミング初心者です。作ったゲームの保存方法と遊び方も教えてください
ブロック崩しを頼む最初のプロンプトを、ChatGPTの入力欄に貼ったところ。送信前の画面
最初のプロンプトを入力欄に貼ったところ(送信前)

「HTMLファイル1つにまとめてください」は、ブラウザで開くだけで遊べる形にするための条件です。ファイルが複数に分かれると、初心者は置き場所で迷います。

返事とゲームの開き方

返事には、「ゲームファイルをダウンロード」というカードが出ました。その下に、保存方法と遊び方の説明が続いています。

ChatGPTの返事。「ブロック崩し」の「ゲームファイルをダウンロード」カードと、ゲームの保存方法の説明
返事の前半。「ゲームファイルをダウンロード」のカードと保存方法が出る
ChatGPTの返事の後半。パソコンとスマホでの遊び方、クリアの条件、もう一度遊ぶ方法の説明
返事の後半。遊び方の説明が続く

カードを押すと、チャット画面の右側にゲームのパネルが開き、その場で遊べました。パネルにはダウンロードボタンもあります。

カードを押したあと、画面の右側に開いたゲームのパネル。ブロックが並び、スコア0、残りライフ3で開始前の状態
カードを押すと右側にゲームが開く。ゲーム開始前の画面

遊んでみた結果

1回目から、ちゃんと動くゲームができました。パドルを動かし、ボールを打ち返し、ブロックを壊せます。スコアとライフも表示されます。

ただし、遊んでみると難しすぎました。ブロックとパドルの間が狭く、ボールも速いため、ライフが減っていきます。見た目はシンプルで、地味でもありました。

1回目のブロック崩しを遊んでいる画面。スコア30、残りライフ1で、ブロックとパドルの間が狭い
1回目のゲームを遊んでいるところ。スコア30、残りライフ1
ゲームオーバーになった画面。スコア100、残りライフ0。左の入力欄には次の依頼の文章が書かれている
1回目のゲームオーバー画面。入力欄には、次の依頼をすでに書き始めている

ポイント

最初の1回で、動くものは作れます。ただし、遊んで面白いところまで育てるには、何回か頼み直す必要があります。この記事の残りは、その頼み直しの記録です。

2回目:難しさを直す。「少し」ではうまくいかなかった

2回目は、難しさを直す依頼です。遊んで感じたことをそのまま書き、直す場所を4つに絞りました。

遊んでみたら難しすぎて、すぐにライフがなくなってしまいます。次のように直してください。

・ブロック全体を少し上に寄せて、ブロックとパドルの間をもっと広くあけてください
・ボールの速さを今の7割くらいにしてください
・パドルの幅を今より少し広くしてください
・ほかの部分は変えないでください

直したゲームを、さっきと同じように遊べる形で出してください。

最後の「ほかの部分は変えないでください」は、毎回つけた一文です。直してほしくない場所まで変わってしまうのを防ぎます。

難しさを直すプロンプトを送ったあと、ChatGPTが「分析中」と表示している画面
2回目の依頼を送り、返事を待っているところ

しばらく待つと、「やさしい調整版」が返ってきました。変更点は、ブロックを上に移動したこと、ボールの速さを約70%にしたこと、パドルの幅を112から130に広げたことです。ほかの部分は変わっていません。

ChatGPTの返事「ブロック崩し・やさしい調整版」。ボールの速さを約70%に、パドルの幅を112から130にしたなどの変更点
返事は「やさしい調整版」。変更点が一覧で出る

この調整版を遊んでみました。ところが、まだ難しく、ライフが減ってクリアまで行けません。

やさしい調整版を遊んでいる画面。スコア110、残りライフ1で、ライフが減ってきている
調整版を遊んでいるところ。まだ難しい

もう1つ気づいたことがあります。ボールを打って当てるだけなので、ゲームとしては単調です。ボールが増える、バーが広がるといった仕掛けがほしくなりました。

ポイント

「少し広く」のような言い方では、変化が小さすぎました。ボールの速さには数字を入れましたが、パドルの幅は「少し」のままだったため、効果が足りませんでした。次の依頼では、全部を数字で頼みます。

3回目:数字ではっきり頼んだら、クリアできた

3回目は、変えたい量をすべて数字で書きました。さらに、遊びやすさに関わる動きも1つ足しました。ボールを落としたあと、パドルの上で止まって待つようにする指定です。

まだ難しくて、何回やってもクリアできません。次のようにはっきり変えてください。

・ボールの速さを、今のさらに7割くらいにしてください。時間がたってもボールが速くならないようにしてください
・パドルの幅を、今の1.5倍くらいにしてください
・残りライフを3から5に増やしてください
・ボールを落としたあとは、パドルの上にボールが乗った状態で止まり、クリックかスペースキー(スマホはタッチ)で打ち出すようにしてください
・ほかの部分は変えないでください

直したゲームを、さっきと同じように遊べる形で出してください。
3回目のプロンプトを入力欄に貼った画面。返事の下には広告が表示されている
3回目のプロンプトを貼ったところ。返事の下に広告が出ている

この画像の中ほどには、返事の下に出ていた広告が写っています。広告については、「無料版で作るときの注意」で説明します。

返事の前に「8s考えました」と表示され、少し待ってから「さらにやさしい版」が届きました。ボールの速さは、さらに約30%下がり、跳ね返っても速くなりません。パドルの幅は195、ライフは5になりました。ボールを落としたあとは、パドルの上で待つ動きに変わっています。

ChatGPTの返事「ブロック崩し・さらにやさしい版」。ボールをさらに約30%遅く、パドルを195に、ライフを5にしたなどの変更点
返事は「さらにやさしい版」。「8s考えました」の表示が出た

この版を、ライフ5の状態から遊びました。

さらにやさしい版を遊んでいる画面。スコア110、残りライフ5
ライフ5の状態から遊んでいるところ

そして、初めてクリアできました。

すべてのブロックを壊して「クリア」のメッセージが表示されたゲーム画面。スコア450
初めてクリアした画面

ポイント

「少し」ではなく「7割」「1.5倍」「3から5に」と数字で頼むと、狙いどおりに直りました。数字が正しいかどうかよりも、変える量がはっきり伝わることが大事です。足りなければ、次の依頼で数字を変えれば済みます。

4回目:アイテムを足す。今度は簡単になりすぎた

クリアできるようになったので、ゲームを面白くする依頼に進みました。アイテムを3種類足します。効果と見分け方を、番号つきで書いています。

クリアできるようになりました。次は、ゲームをもっと面白くするために、アイテムを追加してください。

・ブロックを壊すと、ときどきアイテムが落ちてきて、パドルで受け取ると効果が出るようにしてください
・アイテムは次の3種類にしてください。どれか分かるように、色と文字で見分けられるようにしてください
 1. パドルが10秒間だけ広くなる
 2. ボールが3つに増える(全部落としたらライフが1つ減る)
 3. 残りライフが1つ増える
・ほかの部分は変えないでください

直したゲームを、さっきと同じように遊べる形で出してください。
アイテム追加のプロンプトを入力欄に貼った画面。パドルが広くなる、ボールが3つになる、ライフが増えるの3種類を指定している
4回目のプロンプト。アイテム3種類の効果を番号つきで頼んだ

返事は「アイテム追加版」でした。「幅」はパドルが10秒間広くなる、「×3」はボールが3つに増える、「+1」はライフが1つ増える、という3種類です。

ChatGPTの返事「ブロック崩し・アイテム追加版」。「幅」「×3」「+1」の3種類のアイテムの一覧
返事は「アイテム追加版」。3種類のアイテムが一覧で出る

ブロックを壊すと、「幅」のアイテムが落ちてきます。パドルで受け取ると、効果が出ます。

ブロックを壊すと、「幅」と書かれた緑色のアイテムが2つ落ちてくる場面。スコア230、残りライフ4
アイテム「幅」が落ちてくる場面

「×3」を取ると、ボールが増えます。次の画像は、ボールが2つになった場面です。ブロックを一度にたくさん壊しやすくなります。

ボールが2つに増えた場面。スコア310、残りライフ6
「×3」の効果でボールが増えた場面

ゲームらしくなりました。一方で、アイテムが増えた分、今度は簡単になりすぎました。ライフを増やす「+1」もあるので、ゲームオーバーになりにくくなりました。アイテムの見た目も、四角いだけで地味です。

補足

直したら逆になりすぎることは、よくあります。この簡単になりすぎた問題は、6回目に入れたステージ制で和らげました。難しさを1つの数字だけで調整しようとしないほうが、うまくいきます。

5回目:見た目を派手にする

5回目は、見た目だけを直す依頼です。直す場所を4つに分け、「遊びやすさやアイテムの効果は変えない」と明記しました。

アイテムが入って、とても楽しくなりました。次は見た目を、もっと楽しく派手にしたいです。次の4つを直してください。

・ブロック:光が当たったような立体感をつけて、つやのある見た目にしてください
・アイテム:今の四角は地味なので、光るカプセルの形にして、ゆっくり回りながら落ちてくるようにしてください。中の文字や記号も大きく分かりやすくしてください
・ブロックが壊れたとき、そのブロックの色の小さな破片が飛び散る演出を入れてください
・ボールが動くとき、うしろに光の尾が少し残るようにしてください
・遊びやすさやアイテムの効果など、ほかの部分は変えないでください

直したゲームを、さっきと同じように遊べる形で出してください。
見た目を派手にするプロンプトを入力欄に貼った画面。ブロックのつや、光るカプセル、破片、ボールの光の尾の4つを頼んでいる
5回目のプロンプト。見た目の4つの直しを頼んだ

返事は「キラキラ演出版」です。つやのあるブロック、光るカプセル、飛び散る破片、ボールの光の尾が入っています。遊びやすさとアイテムの効果は、そのままでした。

ChatGPTの返事「ブロック崩し・キラキラ演出版」。つやのある立体ブロック、光るカプセル、破片、光の尾の4つの変更点
返事は「キラキラ演出版」

遊んでみると、ブロックには光沢がつき、カプセルはゆっくり回りながら落ちてきます。ボールの後ろには、短い光の尾が見えます。

キラキラ演出版を遊んでいる画面。つやのあるブロック、落ちてくる紫色のカプセル、ボールの光の尾が見える
カプセルが落ち、ボールに光の尾がついた場面

動いている様子は、次のGIFで確認できます。カプセルが落ち、ボールに光の尾がついている場面です。

光沢のあるブロックの下で、パドルとボールが動き、ボールのうしろに光の尾が伸びているブロック崩しのプレイ動画
キラキラ演出版を遊んでいる様子。ボールの光の尾と、落ちてくるカプセルが見える

派手になりましたが、カプセルがまだ小さく、中の文字が読みにくいと感じました。この点は、次の6回目で直します。

6回目:ステージと効果音で仕上げる

最後の依頼は、3つの追加を1回にまとめました。カプセルの拡大、ステージ、効果音です。ほかのことは変えないよう、最後に念を押しています。

見た目がとても良くなりました。最後に、次の3つを追加してください。
・アイテムのカプセルを今の1.5倍くらいの大きさにして、中の文字をもっと読みやすくしてください
・ステージ:全部のブロックを壊したら「ステージ2」に進むようにしてください。ステージ3まで作り、ステージが進むごとにブロックの並び方が変わって、ボールが少しずつ速くなるようにしてください。画面の上に今のステージ番号を表示してください
・効果音:パドルに当たったとき、ブロックが壊れたとき、アイテムを取ったとき、ボールを落としたときに音が鳴るようにしてください。音声ファイルは使わず、画面の右上に音のオンとオフを切り替えるボタンを付けてください
・ほかの部分は変えないでください
直したゲームを、さっきと同じように遊べる形で出してください。
最後のプロンプトを入力欄に貼った画面。カプセルの拡大、ステージ、効果音の3つを頼んでいる
6回目のプロンプト。カプセル拡大、ステージ、効果音を頼んだ

返事は「ステージ&サウンド版」でした。カプセルが約1.5倍になり、ステージは3つ、効果音と音のオンオフボタンが入っています。ステージは、1が基本の並び、2が交互に並んだブロック、3が山型の並びです。音声ファイルは使わず、ブラウザの中で音を作る形になっています。

ChatGPTの返事「ブロック崩し・ステージ&サウンド版」。大きなアイテムカプセル、全3ステージ、効果音と音のオンオフの説明
返事は「ステージ&サウンド版」

途中でエラー表示が出た

返事を待っている間に、左側に「分析を一時停止中」と「分析エラー」の表示が出ました。そのまま待っていると、ChatGPTが自分で直して、完成版を出してくれました。

左側に「分析を一時停止中」「分析エラー」の表示が出ているChatGPTの画面。右側にはステージ1のゲームと「音 ON」ボタンが見える
途中で「分析エラー」が出たが、待っていると完成した

注意

途中でエラーが出ても、すぐにやり直さず、少し待ってみてください。今回は待つだけで解決しました。ただし、いつでも直るわけではありません。返事が出ないままのときは、同じ依頼を送り直す方法もあります。

完成した版を遊ぶ

ステージ1では、カプセルの文字が大きくなり、読みやすくなりました。右上には「音 ON」のボタンがあります。

ステージ1の画面。「×3」のカプセルが落ちていて、右上に「音 ON」のボタンがある。スコア270、残りライフ4
ステージ1。カプセルの文字が大きく読みやすくなり、右上に音のボタンがある

ステージ2では、ブロックが交互に並びます。ステージ3は山型の並びで、進むごとにボールが少し速くなります。

ステージ2の画面。ブロックが交互に並んでいる。スコア480、残りライフ4
ステージ2。ブロックが交互に並ぶ
ステージ3の画面。ブロックが山型に並んでいる。スコア760、残りライフ4
ステージ3。ブロックが山型に並ぶ

ステージ3をクリアすると、「クリア」と表示されます。難しさもちょうどよくなり、音もついて、これで完成です。

ステージ3をクリアし、「クリア」のメッセージが表示された画面。スコア1050、残りライフ5
ゲームクリアの画面

完成したゲームを遊んでみる

完成したゲームは、AIゲームラボの無料ゲームのページで遊べます。ChatGPTが作ったHTMLファイル1枚で、外部のファイルは読み込んでいません。

パソコンでは、左右の矢印キーでパドルを動かします。スマホでは、画面を指でなぞって動かします。「ゲーム開始」を押すとボールが動き出します。

自分で作ったゲームをインターネットで公開したいときは、ChatGPT・Geminiでゲームを作る手順に公開方法をまとめています。公開先の選び方や広告収入については、ゲームの公開先と広告収入をご覧ください。

うまく頼むための5つのコツと、1回でまとめて頼む完成版プロンプト

6回の依頼を通して分かったことを、5つにまとめます。

コツ1:数字で頼む

「少し」「もっと」では、変化が小さくなりがちでした。「7割くらい」「1.5倍くらい」「3から5に」と書くと、狙った量に近づきます。足りなければ、次の依頼で数字を変えます。

コツ2:「ほかの部分は変えないでください」を毎回つける

6回すべてに、この一文をつけました。直したい場所以外まで変わってしまうのを防ぐための一文です。

コツ3:1回の依頼では、テーマを1つに絞る

今回は、難しさ、アイテム、見た目、ステージと音の順に分けました。一度にたくさん頼むと、どこが変わったのか分からなくなります。分けておけば、おかしくなったときに、どの依頼が原因かをたどれます。

コツ4:直しすぎたら、別の機能で解決する

難しさを下げたら、アイテムを入れて簡単になりすぎました。その調整は、ステージごとにボールを速くする仕組みで解決しています。数字をいじり続けるより、機能を足したほうがうまくいく場面があります。

コツ5:エラーが出たら、まず待つ

途中で「分析エラー」と出ても、待っていたら直りました。慌てて送り直すより、少し待ってから様子を見てください。

1回でまとめて頼む完成版プロンプト

6回分の要素を1つにまとめたプロンプトを用意しました。今回の依頼を整理して組み合わせたもので、ChatGPTの無料版の新しいチャットに、1回だけ送って試しています。

ブラウザで遊べる「ブロック崩し」ゲームを作ってください。

【基本】
・HTMLファイル1つにまとめてください
・パソコンでは左右の矢印キー、スマホでは画面のタッチで操作できるようにしてください
・スコア、残りライフ、今のステージ番号を画面の上に表示してください
・私はプログラミング初心者です。作ったゲームの保存方法と遊び方も教えてください

【遊びやすさ】
・ブロック全体を画面の上寄りに置き、ブロックとパドルの間を広くあけてください
・ボールの速さは、ふつうの速さの5割くらいにしてください。同じステージの中では、時間がたっても速くならないようにしてください
・パドルの幅は、画面の横幅の4分の1くらいにしてください
・残りライフは5にしてください
・ボールを落としたあとは、パドルの上にボールが乗った状態で止まり、クリックかスペースキー(スマホはタッチ)で打ち出すようにしてください

【アイテム】
・ブロックを壊すと、ときどきアイテムが落ちてきて、パドルで受け取ると効果が出るようにしてください
・アイテムは次の3種類にして、色と文字で見分けられるようにしてください
 1. パドルが10秒間だけ広くなる
 2. ボールが3つに増える(全部落としたらライフが1つ減る)
 3. 残りライフが1つ増える
・アイテムは光るカプセルの形にして、ゆっくり回りながら落ちてくるようにしてください。大きさは普通のアイテムの1.5倍くらいにして、中の文字を読みやすくしてください

【見た目】
・ブロックは、光が当たったような立体感のある、つやのある見た目にしてください
・ブロックが壊れたとき、そのブロックの色の小さな破片が飛び散る演出を入れてください
・ボールが動くとき、うしろに光の尾が少し残るようにしてください

【ステージ】
・全部のブロックを壊したら「ステージ2」に進むようにしてください。ステージ3まで作り、ステージが進むごとにブロックの並び方が変わって、ボールが少しずつ速くなるようにしてください

【効果音】
・パドルに当たったとき、ブロックが壊れたとき、アイテムを取ったとき、ボールを落としたときに音が鳴るようにしてください。音声ファイルは使わず、画面の右上に音のオンとオフを切り替えるボタンを付けてください

1回で送って試した結果

返事の前に「分析済み」の表示が出たあと、1回で、頼んだ機能がすべて入ったゲームができました。ゲーム名は「ネオン・ブロック崩し」、ファイル名は neon_breakout.html でした。

入っていた機能は、ステージ3つ、ライフ5、アイテム3種類、効果音、音のオンオフボタン、光るブロック、ボールの光の尾、破片の演出です。

ChatGPTの返事。ゲーム名「ネオン・ブロック崩し」と、全3ステージ、残りライフ5、3種類のアイテムと効果音などの特徴、「ゲームファイルをダウンロード」のリンク
1回の依頼で返ってきた返事。ゲーム名は「ネオン・ブロック崩し」になった
ChatGPTの返事の続き。「WIDE」「×3 BALL」「+1 LIFE」の3種類のアイテムの説明と、neon_breakout.htmlの保存方法、今回のゲームのポイント
アイテムの文字は「WIDE」「×3 BALL」「+1 LIFE」と英語になった。ファイル名はneon_breakout.html

遊んでみると、見た目はネオン調で、6回かけて作った版とは雰囲気が違いました。アイテムの文字も、6回作った版では「幅」「×3」「+1」でしたが、今回は「WIDE」「×3 BALL」「+1 LIFE」と英語になりました。

ネオン調のブロック崩しを遊んでいる画面。青や紫、ピンクの光るブロックと、「+1 LIFE」「×3 BALL」のカプセル型のアイテム、2つのボール。スコア230、ライフ5、ステージ1/3
完成版プロンプトで作ったゲームを遊んでいるところ。見た目はネオン調になった

遊んだ感想は、次の2点です。

  • キーボードの矢印キーでの操作がきかず、操作しにくかった。原因は分かりませんが、ゲーム画面を一度クリックしてから矢印キーを押しても、パドルは動きませんでした。マウスを動かすと、パドルは操作できました
  • ボールが遅く、簡単すぎた

注意

1回で機能は全部入りましたが、操作と難しさは、遊んでから直す必要がありました。プロンプトの数字は、今回の6回の結果から割り出した目安です。この完成版プロンプトでは、ボールが遅く、簡単すぎる結果になりました。

遊んでから直す:頼み方の例

遊んで気になったところは、6回の作業と同じように、数字を入れて、「ほかの部分は変えないでください」をつけて頼むとよいでしょう。次の2つは、今回の結果に合わせた頼み方の例です。実際には送っていないので、結果は確かめていません。

矢印キーが効かないときは、このように頼むとよいと考えられます。

キーボードの左右の矢印キーでパドルが動きません。左右の矢印キーで動くように直してください。

・ほかの部分は変えないでください

直したゲームを、さっきと同じように遊べる形で出してください。

ボールが遅すぎるときは、このように頼むとよいと考えられます。

ボールが遅くて簡単すぎます。ボールの速さを、今の1.3倍くらいにしてください。

・ほかの部分は変えないでください

直したゲームを、さっきと同じように遊べる形で出してください。

注意

プロンプトに書いていない部分は、ChatGPTが自分で決めます。今回も、見た目の雰囲気がネオン調になり、アイテムの文字が英語になりました。こだわりがあるときは、プロンプトに書き足してください。たとえば、アイテムの文字を日本語にしたいときは、「アイテムの文字は日本語にしてください」と加えます。

1回で頼んでも、遊んで直す作業は残る

1回でまとめて頼んでも、遊んで直す作業は残りました。6回に分けて作り、そのたびに遊んだので、何を頼めばよいかが分かったのだと思います。最初は、テーマを分けて少しずつ頼むのが近道です。

ほかのプロンプトの例を探したいときは、プロンプト集が参考になります。

無料版で作るときの注意:広告と著作権

返事の下に広告が出ることがある

今回の画面では、ChatGPTの返事の下に「こちらもいかがですか?」という広告が表示されることがありました。3回目の画像にも写っています。

OpenAIの公式ヘルプには、一部の国では、無料プランに広告が表示される場合があると書かれています。画面には、広告がChatGPTの回答に影響することはないという説明も出ていました。広告をクリックしなくても、ゲームは作れます。

作ったゲームを公開するときの著作権

AIが作ったゲームを公開するときは、画像、音、名前、遊び方が、他人の権利を侵していないか確認が必要です。今回のゲームは、画像ファイルも音声ファイルも使っていません。画面の見た目も、音も、ブラウザの中でプログラムが作っています。

それでも、公開や販売をするなら、事前にチェックしておくと安心です。くわしくは、AIで作ったゲームの著作権チェックリストにまとめています。

注意

有名なゲームそっくりの見た目や名前で作ると、権利の問題になるおそれがあります。ブロック崩しのような一般的なゲームでも、キャラクターや名前を真似しないようにしてください。

よくある質問

本当に無料のままで作れますか。

今回は、有料プランにせず、無料版のまま6回の依頼で完成しました。回数制限のメッセージも出ていません。ただし、ゲームファイルを作る場面ではデータ分析などのツールが使われていたと考えられ、そうしたツールにはチャットとは別の上限がある可能性があります。上限は変更される場合もあるので、詳しくはOpenAIの公式ヘルプで確認してください。

プログラミングを知らなくても作れますか。

作れました。今回の記事は、コードを一度も書かず、貼ってもいません。遊んで感じたことを、日本語で伝えて直してもらっただけです。

途中で返事が止まったり、エラーが出たりしたらどうしますか。

まず、少し待ってみてください。今回は、「分析エラー」と出ても、待つうちにChatGPTが自分で直して完成版を出しました。返事が出ないときは、同じ依頼をもう一度送ります。

スマホでも作れますか。

今回の作業はパソコンで行いました。スマホで同じ手順ができるかは、確認していません。作ったゲームは、スマホのタッチ操作に対応しています。スマホで無料のAIツールを使う方法は、無料・スマホでAIゲームを作る方法で紹介しています。

作ったゲームを公開してもよいですか。

公開はできますが、権利の確認が必要です。画像や音、名前が他人の権利を侵していないかを、著作権チェックリストで確かめてください。公開の手順は、ChatGPT・Geminiでゲームを作る手順にまとめています。

まとめ

ChatGPTの無料版でも、ブロック崩しを6回の依頼で、遊べるところまで作れました。1回目で動くゲームはできますが、面白くするには、遊びながら頼み直す必要があります。依頼するときは、数字で書き、テーマを1つに絞り、「ほかの部分は変えないでください」を添えるのがコツです。1回でまとめて頼んでも機能は全部入りますが、遊んで直す作業は残るので、最初は分けて頼むのが近道です。

ゲーム作りの全体像を知りたい方は、AIゲームの作り方の完全ガイドをご覧ください。

この記事のまとめ

  • ChatGPTの無料版でも、ブロック崩しを6回の依頼で作れた
  • 最初の1回で動くが、面白くするには数回の頼み直しが必要だった
  • 「少し」より、「7割」「1.5倍」のように数字で頼むと狙いどおりに直った
  • 「ほかの部分は変えないでください」を毎回つけ、1回の依頼は1テーマに絞った
  • 直しすぎて簡単になったときは、ステージ制などの機能で調整した
  • 6回分をまとめた1回の依頼でも機能は全部入ったが、操作と難しさは遊んでから直す必要があった
  • テキストのやり取りは無制限でも、ゲーム作りでは別の上限に当たる可能性がある。上限は変わることがあるので、公式ヘルプで確認する