ゲームのアイデアをAIで出す方法【2026年】7つのプロンプトと絞り方

作りたいゲームのアイデアが浮かばないとき、AIは頼れる相談相手になります。ChatGPTやGeminiに頼めば、数秒で何十個もの案が返ってきます。ところが、そのまま頼むと「どこかで見たような案」ばかりが並び、結局どれも作る気になれない、というのもよくある話です。
この記事では、ゲームのアイデアをAIで出す方法を、出し方と絞り方の両面から説明します。アイデアが平凡になる理由と対策、先に決めておく制約、7通りの発想プロンプトを紹介します。そのあと、出た案を採点して1つに絞り、一行のコンセプトとコアループにまとめて30分で試作するまでの流れを追います。
プロンプトはすべてコピーして使える形です。ChatGPT、Gemini、Claudeのどれでも動くように書いています。
この記事の目次
AIにゲームのアイデアを頼むと平凡になる理由
「おもしろいゲームのアイデアを出して」とだけ頼むと、返ってくるのはパズル、シューティング、育成といった定番の案がほとんどです。チャットAIは、学習した大量の文章から「よくある答え」を組み立てるのが得意な仕組みだからです。条件のない質問には、最大公約数のような答えが返ってきます。
逆に言えば、条件を足すほど答えは絞られ、ありがちな方向から外れていきます。アイデア出しにAIを使うときの考え方は次の3つです。
- 条件を先に決めて渡す(作れる範囲、操作、プレイ時間など)
- ありがちな案をあえて先に出させ、それを除外する
- 1回で決めず、たくさん出させてから人が選ぶ
AIの役目は案の量を出すことで、どれを作るかを決めるのは人の役目です。この分担を意識しておくと、AIに振り回されずに済みます。
アイデアを出す前に決める5つの制約
アイデアが浮かばない原因の多くは、何でも作れると思っていることにあります。先に制約を決めると、考える範囲が狭まって案が出やすくなり、完成させられる規模にも収まります。
| 制約 | 決める内容 | 初めての1本の目安 |
|---|---|---|
| 制作期間 | いつまでに完成させるか | 1〜2週間 |
| 作る道具 | チャットAI、開発エージェント、ゲームエンジンのどれか | チャットAIでHTMLファイル1つ |
| 操作 | 使うボタンや入力の種類 | タップかクリック1つ、または矢印キー |
| 1回のプレイ時間 | 始めてから終わるまで | 1〜3分 |
| 素材の数 | 必要な画像や音の数 | 図形だけで成り立つか、画像5枚以内 |
道具を何にするかで作れる範囲は大きく変わります。チャットAIでファイル1つのゲームを作るなら、物理演算を使った複雑なアクションや、大量のステージがあるRPGは向きません。道具ごとの違いはAIゲームの作り方完全ガイドで比べています。
この5つは、次の章のプロンプトに毎回貼り付けて使います。テキストファイルに保存しておくと便利です。
【制約】
・制作期間:(例:2週間、休日中心)
・作る道具:(例:ChatGPTでHTMLファイル1つ)
・操作:(例:タップ1つだけ)
・1回のプレイ時間:(例:1〜2分)
・素材:(例:図形だけ。画像は使わない)

AIでゲームのアイデアを広げる7つの方法
制約が決まったら、AIにアイデアを出してもらいます。1つの頼み方だけでは同じような案に偏るので、角度を変えて何通りか試すのがコツです。ここでは7つの方法を紹介します。
1. 動詞と題材を掛け合わせる
ゲームの遊びの中心は「何をするか」という動詞です。動詞と題材の組み合わせを総当たりで出してもらうと、思いつかなかった組み合わせが見つかります。
ゲームのアイデアを、動詞と題材の掛け合わせで考えてください。
・動詞の候補を10個挙げる(例:積む、描く、止める、隠す、育てる)
・題材の候補を10個挙げる(例:おにぎり、駐車場、犬、雲、図書館)
・その中から意外性があって遊びが想像できる組み合わせを10個選び、「一行の説明」と「1回のプレイの流れ」を書く
(ここに5つの制約を貼る)
動詞は「遊びの中心」、題材は「見た目と雰囲気」を決めます。「積む」と「おにぎり」のように、動詞と題材が離れているほど、組み合わせは新鮮です。
2. 定番ジャンルに1つだけひねりを加える
まったく新しい遊びを考えるのは難しくても、知っているジャンルに1つ変化を加えるだけで、別のゲームになります。
次の定番ゲームのルールを1つだけ変えて、新しいゲームにするアイデアを出してください。
対象:(例:マインスイーパー、ブロック崩し、迷路、神経衰弱)
・ゲームごとに「変えるルール」を3案ずつ出す
・変えたことで遊び方がどう変わるかを1行で書く
・見た目だけを変える案(テーマの差し替え)は除く
最後の一文が大切です。題材を差し替えただけの案は、遊んでみると元のゲームとほとんど同じになってしまいます。ルールの変化を求めると、遊びそのものが変わる案が出てきます。
3. 制約から逆算する
「ボタン1つ」「10秒で終わる」のような強い制約を1つだけ選び、その制約の中で成り立つ遊びを考えてもらう方法です。制約がきついほど、アイデアは尖ります。
「画面をタップするタイミングだけ」で遊ぶゲームのアイデアを10個出してください。
・長押しやスワイプは使わない
・1回のプレイは30秒以内
・タイミングが少しずれたときに、何が起きるかがおもしろさの中心になるようにする
それぞれ「失敗したときに画面で何が起きるか」も書いてください。
4. 日常の動作や小さな体験をゲームにする
駐車、洗濯物たたみ、レジ打ちのような身近な動作は、説明しなくても誰でもルールが分かる題材です。思い出しやすい体験から考えてもらいます。
日常生活の中で「うまくいくと気持ちいい」「失敗すると少し悔しい」動作を15個挙げてください。
そのうち、ボタン1つかスワイプで再現できるものを5つ選び、ミニゲームにするアイデアを書いてください。
・何を競うか(時間、正確さ、量)
・難しくなっていく仕組み
5. お題から考える(ゲームジャム方式)
短い期間でゲームを作るイベントであるゲームジャムでは、最初に一言の「お題」が出されます。unityroomのUnity 1週間ゲームジャムでは、2026年に「うら」「しろ」といったお題が出され、それぞれ数百本のゲームが投稿されました。お題があるとかえって発想しやすいので、AIにお題役を頼みます。
ゲームジャムのお題になりそうな、ひらがなの一言を10個出してください。
そのうち1つを無作為に選び、そのお題から考えられるゲームのアイデアを5つ出してください。
・お題を文字どおりに使う案を2つ、比喩として使う案を3つ
・それぞれ一行の説明と、お題との関係を書く
6. 遊ぶ人と遊ぶ場面から考える
誰が、いつ、どこで遊ぶかを先に決めると、操作やプレイ時間が自然に決まります。たとえば「電車で立ったまま片手で遊ぶ」なら、片手の親指だけで操作できて、1分で終わるゲームが合うはずです。
次の人が次の場面で遊ぶゲームのアイデアを5つ出してください。
・遊ぶ人:(例:ゲームをあまりしない40代の会社員)
・場面:(例:通勤電車で立ったまま、片手で)
・遊ぶ時間:(例:1駅分の2〜3分)
その人がこのゲームを「もう1回」と思う理由も、案ごとに書いてください。
7. ランダムな言葉を組み合わせる
行き詰まったら、関係のない言葉を無理やりつなげる方法も役に立ちます。発想を広げる手法として昔からあるやり方を、AIに手伝ってもらいます。
次の3つの言葉を必ずすべて使ったゲームのアイデアを、5つ出してください。
・(例:インク)(例:脱出)(例:時計)
言葉の使い方は、遊びのルール、見た目、目的のどれでも構いません。
こじつけに感じる案も歓迎します。
言葉はAIにランダムに選ばせてもよいですし、辞書や本を適当に開いて目に入った言葉を使っても構いません。
ポイント
どの方法でも、最後に「よくある案は除いて」「この中で一番ありきたりなものを3つ挙げ、それ以外で考え直して」と追加で頼むと、案の質が上がります。1回目の答えで終わらせず、2回目、3回目と重ねるのがコツです。

出てきたアイデアを採点して絞り込む
7つの方法を試すと、案は数十個になります。ここからは数を減らす作業です。気に入った案を5〜10個選び、同じ基準で採点してもらいます。
採点の基準
個人で作るゲームのアイデアは、次の5つの観点で見ると完成させやすいかどうかが分かります。
| 観点 | 見るポイント |
|---|---|
| 作れるか | 決めた道具と期間で、最小版が作れるか |
| 一言で説明できるか | 遊び方を一文で伝えられるか |
| すぐおもしろいか | 遊び始めて30秒以内に楽しさが分かるか |
| 繰り返したくなるか | 失敗したときに「もう1回」と思える仕組みがあるか |
| 素材が少なくて済むか | 図形や少ない画像で成り立つか |
AIに辛口で採点してもらう
AIは頼んだ側に合わせて褒めがちです。採点を頼むときは、厳しく見るよう最初に指定します。
次のゲームのアイデアを、辛口のレビュアーの立場で採点してください。褒める必要はありません。
【採点の観点】各5点満点
1. 決めた制約の中で作れるか
2. 遊び方を一文で説明できるか
3. 遊び始めて30秒以内におもしろさが分かるか
4. 失敗しても「もう1回」と思える仕組みがあるか
5. 少ない素材で成り立つか
・表で点数を出し、合計点の高い順に並べる
・各案の一番の弱点を1行で書く
・弱点を直す案があれば1行で添える
【制約】
(5つの制約を貼る)
【アイデア】
(候補を貼る)
点数はあくまで目安です。合計点が一番高い案ではなくても、自分が作っていて楽しそうな案を選んで構いません。最後まで作り切るには、作る本人が興味を持ち続けられるかどうかが何より大事だからです。
似たゲームがないかを確かめる
選んだ案と似たゲームがすでにあるかは、AIに聞くだけでなく、自分でも検索して確かめます。AIは存在しないゲームの名前を挙げることがあるためです。itch.ioやunityroomで、似たキーワードやタグを検索してみると、実際の作品が見つかります。
似た作品が見つかっても、すぐにあきらめる必要はありません。実際に遊んでみて、自分の案との違いを1つ言えれば、それが自分のゲームの特徴になります。
一行のコンセプトとコアループにまとめる
アイデアを1つに決めたら、作り始める前に「一行のコンセプト」と「コアループ」にまとめます。この2つが決まると、AIにコードを頼むときの指示がぶれなくなります。
一行のコンセプト
一行のコンセプトは、ゲームの内容を一文で言い表したものです。「(どこで)(何を)して(どうなる)ゲーム」の形にすると書きやすくなります。たとえば「迷路の中で線を引いてワナから逃げ道を作るゲーム」のような形です。
コアループ
コアループは、プレイヤーが数秒ごとに繰り返す行動のまとまりです。「見る、判断する、操作する、結果が出る」の流れが短く気持ちよく回るほど、ゲームは遊びやすくなります。
次のアイデアを、ゲームの設計メモにまとめてください。まだコードは書かないでください。
1. 一行のコンセプト(「どこで・何を・どうなる」の形で3案)
2. コアループ(プレイヤーが数秒ごとに繰り返す行動を、矢印でつないで書く)
3. 難しくなっていく仕組み(3段階)
4. ゲームオーバーまたはクリアの条件
5. 最小版に入れるものと、あとで足すもの
【アイデア】
(選んだ案を貼る)
【制約】
(5つの制約を貼る)
このメモができれば、企画はひとまず完成です。仕様を詳しく固めるプロンプトや、コードを頼むときのプロンプトはChatGPT・Geminiでブラウザゲームを作る方法でも紹介しています。

30分で試作しておもしろさを確かめる
アイデアがおもしろいかどうかは、頭の中で考えても分かりません。実際に動くものを触って初めて分かることがほとんどです。AIを使えば、コアループだけの試作品なら30分ほどで形にできます。
次の設計メモのゲームを、コアループだけを確かめる試作品としてHTMLファイル1つで作ってください。
・画像や音は使わず、四角形と円だけで表現する
・タイトル画面や得点の保存は作らない
・難しさを決める数値(速度、間隔など)はコードの先頭に定数でまとめる
・コード全体を省略せずに出す
【設計メモ】
(貼り付け)
Gemini Canvasなら、出てきたコードをその場でプレビューして遊べます。遊んだら、次の3つを自分に問いかけてください。
- 30秒遊んで、もう1回やりたいと思ったか
- 失敗したとき、自分のミスだと納得できたか
- 数値を変えたら、もっとおもしろくなりそうな手応えがあるか
3つとも「いいえ」なら、その案は一度置いて次の候補を試すほうが近道です。試作は30分で作れるので、何本か作って比べることもできます。1つでも「はい」があれば、そのアイデアを育てる価値があります。
当サイトのゲームで見るアイデアの型
AIゲームラボでは、ブラウザで遊べる無料のゲームを公開しています。どれもこの記事で紹介した発想の型に当てはめて見ることができるので、アイデアを考える参考にしてください。
| ゲーム | 内容 | 当てはまる型 |
|---|---|---|
| PERFECT STACK | 左右に動くブロックをタップで止めて塔を積む | 制約から逆算(タイミングだけで遊ぶ) |
| Onigiri Roll! | 線を描いて坂や橋を作り、おにぎりをねずみの穴まで転がす | 動詞と題材の掛け合わせ(描く×おにぎり) |
| わんわん探検隊 | マインスイーパーのルールで子犬と穴を掘り、ごちそうで図鑑を埋める | 定番ジャンルに題材と集める楽しみを加える |
| WANGURU | ビーグルを動かしてブルドッグをかわし、迷路のおやつを食べつくす | 定番の迷路アクションに題材を掛け合わせる |
| INK ESCAPE | 限られたインクで線をかき、ワナをかわしてゴールへ脱出させる | 動詞と題材の掛け合わせ(描く×脱出)に制約を加える |
| PARKING SNAP | 走る車にブレーキをかけ、空きスペースの前でぴたりと止める | 日常の動作をゲームにする |
どのゲームも、操作は少なく、ルールは一文で説明できます。ゲームの一覧は無料ブラウザゲームから遊べます。遊びながら「自分ならどのルールを1つ変えるか」を考えてみると、それがそのまま次のアイデアの種です。

AIでアイデアを出すときの注意点
AIを使ったアイデア出しには、気をつけたい点がいくつかあります。特に公開や販売を考えているなら、作り始める前に確かめておきます。
既存作品の名前をプロンプトに入れない
「〇〇(有名なゲーム名)のようなゲーム」と頼むと、AIはその作品に寄せた案を出します。アイデアやルールそのものは著作権で守られる対象ではありません。ただし、キャラクターや絵、文章などの表現が似てくると問題になります。文化庁のガイダンスでは、作品名やキャラクター名をプロンプトに入れると、既存の作品に依拠したと認められやすくなるとされています。参考にしたいときは「ジャンプで足場を渡る横スクロール」のように仕組みで説明しましょう。権利の確認項目はAIで作ったゲームの著作権と規約チェックリストにまとめています。
大きすぎる案を選ばない
AIは制作の手間を考えずに、オープンワールドやオンライン対戦のような大きな案も平気で出してきます。最初の1本で大きな案を選ぶと、完成する前に力尽きがちです。気に入った大きな案は「いつか作るリスト」に残しておき、その中の一番おもしろい部分だけを切り出した小さなゲームから作ります。
AIの案をそのまま自分のものと思い込まない
AIが出した案は、同じような頼み方をしたほかの人にも似た形で出ている可能性があります。そのまま使うのではなく、採点で見つかった弱点を直したり、自分の好きな題材に置き換えたりして、手を加えてから使いましょう。手を加えた部分が、そのゲームの個性になります。
補足
アイデアを出すだけなら、どのサービスも無料プランで十分です。会話の履歴が残るので、気に入った案が出たらそのチャットに名前を付けて保存しておくと、あとで見返せます。
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よくある質問
ゲームのアイデア出しに向いているAIはどれですか
ChatGPT、Gemini、Claudeのどれでも十分です。同じプロンプトを2つのサービスに送って案を比べると、それぞれの傾向が違うので選択肢が広がります。
アイデアを自動で出してくれる専用のサービスはありますか
テキストからゲームそのものを自動で作るサービスはいくつかあります。ただしアイデアを考える段階では、条件を細かく指定できるチャットAIのほうが扱いやすいです。案を絞ってから、作る段階で専用のサービスを試すとよいでしょう。
AIが出したアイデアで作ったゲームを販売してもいいですか
アイデアそのものは著作権で守られないので、AIの案をもとに作ること自体に問題はありません。ただし既存の作品のキャラクターや絵、文章に似せた表現は避けてください。販売先の生成AIに関するルールも確認が必要です。
どうしてもピンとくる案が出ません
条件を変えて試してみましょう。操作を変える、プレイ時間を変える、遊ぶ人を変えると、出てくる案の方向が大きく変わります。それでも決まらないときは、気になる案を2〜3個選んで30分ずつ試作し、遊んで比べるのが確実です。
アイデアは何個くらい出せばいいですか
目安は30〜50個です。その中から5〜10個を選んで採点し、1〜3個を試作します。数を出すのはAIに任せられるので、人は選ぶ作業に時間を使いましょう。
まとめ
ゲームのアイデアをAIで出すときは、先に制作期間や操作などの制約を決め、角度を変えたプロンプトで案の数を出すのが基本です。出た案はAIに辛口で採点してもらって絞り、一行のコンセプトとコアループにまとめます。最後は30分の試作で実際に遊び、おもしろさを確かめてから本格的に作り始めましょう。
この記事のまとめ
- 条件のない頼み方では平凡な案になる。制約を先に決めて渡す
- 動詞×題材、ルールのひねり、制約の逆算など7つの方法で案を広げる
- 5つの観点でAIに辛口で採点させ、似た作品は自分でも検索する
- 一行のコンセプトとコアループにまとめ、30分の試作で確かめる
- 既存作品の名前はプロンプトに入れず、仕組みで説明する










